テクニカルイラストレーション技能士のブログ

日本ビジュアルコミュニケーション協会の会員が綴る、日常の出来事です。仕事関係が多いかな???

パーツリストの仕事...。

ここの所、パーツリスト制作の仕事が増えた。


まず、現行機種のマイナーチェンジ機。

変更部品数、約100点。

これは2DCADで紙図面からの描き起し...。





次が一部従来機種からの流用もありますが、基本SolidWorksによる新規設計。

3Dデータがもらえるので、データからXVL Studio Basicにてパーツリスト制作...。





次が専用の部品の分は紙図面があるが、大型の電気機器系なので電気部品の購入が多く、それらの部品は図面が無い...組図も無いので実機バラシ...前回ブログでこの件は書いたかな...。

実は昨年の夏に分解&組立で大変な思いをしたので...仕方なく安物(中国製...)ですが電動ドライバー購入!

すこぶる楽でした!

購入は正解!

約¥4000−也!





今やっているのがParasolidデータからのパーツリスト制作。

3Dデータをもらって、やはりXVL Studio Basicで...。

何せ日本で流通している多くの3DCADのネイティブデータが読める...XVLという超軽量データに変換...スペックの低いパソコンでも500Mbの3Dデータがサクサク扱える...。




でもイラストへの変換は...まだまだ納得のいくレベルではありませんが...。

メーカーさんは改良に前向き!

これは素晴らしい!

先日お会いしてお話させていただいても(チョット訳有りな関係ですが...)、前向きでした!期待してます!



道具と言うのは使う人間が気持ち良く使えるのが優良の条件でしょう?

気に入らない金槌で建てたきれいな家は、建てた家主は満足でも建てた大工は不満!


両者満足いく道具になって欲しい!




まあなにしろ...今後もパーツリストの仕事...続けば最高です。



では。



自転車の魅力、再発見!

私が乗っている自転車は購入してもう7年以上になります。毎日の通勤から時折ロングツーリングにも使うのでだいぶガタついてきた感じがします。

自分でも簡単な手入れはしますがもう限界を感じたので、自転車屋に持ち込み前後のホイールとブレーキ関連を一新、その他にも一部メンテナンスをお願いしました。

部品や工賃も含め6万円ほど掛かってしまいました、この費用でママチャリが数台買えてしまう。
修理後の自転車(シクロクロスバイク)
01_bike

しかし、自転車とは不思議なものでパーツをほんの少し変えただけでも走りがグッと快適になり、今までの自分の自転車と思えないほど激変するから面白いです。自転車の魅力を再発見した感じです。
新しいハブとリム
02_bike

私が乗っている自転車のスペックはスポーツバイクの中では初級レベルのものですが、ある程度フレームがしっかりしていれば、修理したり部品交換をすることで長く乗り続けられるから素晴らしいです。

最近は、毎日の自転車通勤が楽しです。



これではただの自分の趣味のブログになってしまうので、テクニカルイラストに関することも紹介します。

ブレーキの写真とその取扱説明書の一部です
03_bike

04_bike


おそらくイラストレーターで描かれたものだと思います。ブログにアップした画像では見ずらいですが、原本では線ウェイトの入れ方や連絡線の入れ方などよく見れて勉強になります。

ジャビックのセミナーでもよくこの様なテクニックの解説を聞きます。

今ではインターネット上で取扱説明書や意匠公報を簡単に見れるようになり、自分の興味のある分野のものを見るのは面白いです。自分の趣味とテクニカルイラストを無理やり関連付けた投稿です。


 

3Dプリンターの世界に触れました。

日本図学会主催の「3Dプリンターを深く知るためのラピッドプロトタイピング研究会」に参加しました。会場は埼玉県川口市にある埼玉県産業技術総合センターで行われました。

3Dプリンターが一般の方でも手の届く時代になり、マスコミでも取り上げられ今話題になっています。私は以前より3Dプリンターの存在はそれとなく知っていましたが、実際に造形装置や出力されたものを見るのは今回が初めてでした。

サンプルの一例です。
02_手


チェーンのようです。他にももっと複雑なものや、その他の材料を使ったものがありました。
01_チェーン


3Dプリンターと一言にいっても造形の方式は複数あり、材料をカットして作る「切削」タイプや溶かしたプラスチック、光造形樹脂、粉末状の石膏などを一層ずつ積み重ねる「積層」タイプなどに分かれ、この違いは仕上がりの精度や作成スピード、コストなどにも影響するようです。
方式ごとの特徴を実際に作成されたサンプルをもとに分かりやすく解説していただきました。

今回見学させていただいた、積層造形装置03_プリンター


対象物を立体的にスキャンする装置03_デジタイザー


3Dプリンターが注目を浴びるのはいいことですが、一部の報道では誇張した表現や誤った表現で視聴者に誤解を与えてしまっていることも懸念されているようです。


そもそも立体的な形状を出力する装置を全て3Dプリンターとまとめてしまっているきらいがありますが、実際にはその方式は複数あり、かつそれぞれに一長一短があり何でも自由に形作れるというわけではありません。

また実際に出力する際に必要な3Dデータを作成するのもまだまだ研究段階で、画面上では3Dのモデリングができているように見えても、実体化するときに必要な形状が不足しているなどのエラーが発生してしまうことも多くあるようです。

実体化されたモデルは造形装置の開発とその出力データの研究の上に形作られている、工夫と努力の結晶です。


モデリングから実体化の経験のある方の話のなかで、「ルネッサンスの時代に画家がこぞってパースベクティブを研究したように、今私たちが3Dプリンターの技術を研究しているようだ」と言っておられましたが、この例えは私にはとても面白く受け止められました。


何年か先には3DCADのメニューの中に「3Dにプリント」のような項目が一般化され、簡単な操作で高精度なものが出力できるようになるのでしょうか。


関係者のみなさま、引き続き研究をよろしくお願いいたします!!!!(他力本願です)

ロシア語の特許図面作成

ロシア語の入った特許出願用図面を描きました。この案件はパリルートによるロシアへの直接出願ではなく、PCT(特許協力条約)による出願で、このほかにもブラジル、アメリカ、アジアの複数の国が対象となっています。

英語・日本語以外の言葉が必要な際は、文字の部分を空白にする「文字なしの図面」を作成することはよくありますが、今回のようにその他の言語入りを作成するのはあまり経験がありません。
ロシア語は普段めったに目にすることがなく、慣れていないのでいつもより気を使います。

各国移行の図面を作成する際は、言葉により文字数が異なるため、基礎となる出願図面をそのまま流用することができず、ほとんど描き直してしまうこともあります。
(英語よりロシア語の方が文字数が多くなるような気がします、非常にアバウトな感想なんで参考にしないで下さい)


自分は国際出願の図面作成をしただけですが、それでも世界的な知的財産活動の本当にごく一部に含まれているはずです。そんな風に考えていたら「日本はもとより、世界に貢献できる仕事ができたら立派だなぁ〜」なんて思ってしまいました。

現実は東京に缶詰の特許図面作成者です。

シャツ作り夜話-019

涼しくなるまえにと。妻のためにフレンチスリーブシャツをつくりました。立体の展開図をかんがえたつもりでも、隣の生地と合わなかったりして、やり直しの連続でした。細かい所まで注文つけられて、他人のものをつくるのはまだまだと感じます
French02

作成した特許図面のチェック体制

私の所属する図面作成チームでは、各自が描いた図面をチーム内で相互にチェックする体制をとっています。

「自分で描いた図面は、自分でチェックしなさい!」と、お叱りを受けてしまうかも知れませんが、もちろん自分で作成した図面はしっかりとチェックしています。


しかし、それでも何件かに一つは、参照符号の振り間違い、形状のトレース間違いをチームの人に指摘されることがあります。また、図面の内容は間違っていなくても、お客様ごとに異なる仕様の間違いなどの指摘をされることもあります。
自分でしっかりチェックをして間違いはないと思っていても、第三者の目が入ると不思議とすぐ目に付くことがあります。私が考えるミスの要因は、思い込みや早く終わらせたいという気持ちからくる焦りが一番多いのではないかと思っています。

自分で描いた図面や人が描いた図面をチェックするのはそれなりに神経を使いますし、時間もかかります。それでもお客様に間違ったものを提供したくはありません。

図面を作成し終えたらそこで終了としたいところですが、作成した図面のチェックも一仕事と思っています。

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