テクニカルイラストレーション技能士のブログ

日本ビジュアルコミュニケーション協会の会員が綴る、日常の出来事です。仕事関係が多いかな???

技能検定対策セミナーを行いまいました。

技能検定対策セミナーを行いまいました。@IMG_3453


今回は手書きの人は一切おらず、全員CADでの参加でした。希望された、課題の級は1級、2級、3級とすべてそろっていました。


また、参加された方のCADソフトは、Illustratorや3DCADなど、みなそれぞれでした。私たちもすべてのソフトの操作を把握しているわけではないので、具体的な操作まで指導するのは困難です。ただ、基本的なテクニカルイラストレーション技能検定の注意点などは、お伝えできます。


3級に限って、私の感想なりを少し書きます。出題した3級の模擬問題です。数値は隠しています。@IMG_3447
3級の課題図には、製図記号が含まれています。直径、半径、面取り、球など基本的なものです。機械製図を学んだことがことがる人には、なんてことのないものですが、特許図面の事務として作図に関わるようになった方などには、ちょっと戸惑ってしまうかもしれません。

機械製図の本や、日本ビジュアルコミュニケーション協会で販売している、テキストに解説があるので、そのような本を読んでいただければと思います。



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これが解答例。試験の指示に「等測図、等測投影図」どちらかで描くように指示があるので、この違いはしっかり理解しておくようにして下さい。すべて描けていてもこれを間違えると、ほぼ確実に不合格になります。



今回の課題が、講義の時間に描き切れていた人は、来年1月に実施される試験まで十分間に合うレベルにあると思います。また、講義の時間中にすべて描けなくても、ある程度の形まで描けた方でも、試験は来年の一月なので、休日にちょくちょく作図の練習をやれば、合格するレベルまでに十分なると思います。あきらめずに取り組んで欲しいと思います。
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ただ、時間は気にせず描いてもらったので、試験が近くなったら、時間内に描き切ることを意識する必要はあります。

どのソフトにも言えますが、ショートカットは、必ず使用したほうがいいでしょう。ただ、漠然と描くのではなく、どうしたらもっと効率的に描けるのかを考えながら描いた方がいいでしょう。図面を描いているときっと、「面倒だなこの作業、」って場面が必ずあるはずです。その時は、一旦立ち止まって操作の見直しをするのがいいと思います。


3級の内容であれば、二次元でも十分作図していけるものですが、3DCADのモデリングの試験としても最適だと思います。

三次元CADでモデリングする場合は、モデリングすれば合格というわけではありません。テクニカルイラストレーション技能検定では、指示された通り、基準線を入れる、二級であれば部品番号を入れるなどの作業もしなくてはなりません。

三次元CADで受験する方は、提出できる内容にするために、CADやIllustratorを使うことまで、考えておくようにしてください。


テクニカルイラストレーション技能検定について不明な点がありましたら、このブログのコメント欄でもいいですし、日本ビジュアルコミュニケーション協会の問い合わせから、質問していただいても構いません。

【特許図面の作成に関するアンケート】結果のご報告〔3〕

先月から募集していた『特許図面の作成に関するアンケート』の結果報告です。
三回目の今日は、図面を描く際、何を重要視しているか、というテーマについてです。

(5)図面を描く際、何を重要視しているか
特許図面を描く際、重要視していることは何かを尋ねました(グラフ5-1)。
5が最も重要視する度合いが高く、1が最も重要視する度合いが低いスコアになります。

5-1

平均のスコアが最も高く、それも、ほぼ満点に近かったのは「発明の内容を的確に表す」と「図内容の分かりやすさ」でした(平均4.9)。
これはとてもうれしい結果です。
普段から、「特許図面描きはトレースだけが仕事じゃない、自分で考えて発明を分かりやすく表現するべきだ」てなことを隙あらばわーわー言っているわたくしですが、当然のように皆さん分かっていたということですね。
今回のアンケートを通して、「お前に言われんでも分かっとる」という前田智徳ばりの声が聞こえてきた気がしました。

その他をスコアの高い順に並べてみると、
「図面の見た目上の美しさ」&「丁寧に描く」(平均4.3)、
「短時間で描く」(平均4.1)、
「製図法に従う」&「下図に忠実に描く」(平均3.6)、
「図面に自分の個性を出す」(平均2.3)
という結果でした。
では、ここで、キャリア間の違いを見てみましょう。

5-2-5

『ベテラン』層は、他の層よりも「図面の見た目上の美しさ」(平均4.8)と「丁寧に描く」(平均4.7)、さらに「製図法に従う」(平均4.3)が高いことが分かります。
さらに、「図面に自分の個性を出す」(平均2.8)のスコアが全ての層の中で最も高い一方で、「短時間で描く」(平均3.7)のスコアは全ての層の中で最も低くなっていました。
短時間で速く描くというよりも、正確で質の良いものを、じっくり(個性もある程度出しつつ)描こうという、ベテランの余裕が垣間見える結果ですね。
『中堅』層、『若手』層は、「下図に忠実に描く」のスコアがそれぞれ平均3.3、3.4と、他に比べて少々低めなのが特徴的です。
『新人』層では、「下図に忠実に描く」(平均3.9)のスコアが全ての層の中で最も高く、「製図法に従う」(平均3.2)のスコアは全ての層の中で最も低くなっていました。
また、「図面の見た目上の美しさ」(平均4.3)と「丁寧に描く」(平均4.5)が、『ベテラン』層に次いで高いのも特徴です。
ここから、読み取れるのは、できるだけ下図に忠実に、丁寧に、美しく図面を描くことで精一杯で、製図法に従うところまで手が回らない(もしくは、製図法について勉強が行き届いておらず、今はまだよくは分かっていない)という姿ですかね。
わたしが特許図面を描き始めたばかりの頃もそうだったなー、と、思わず遠い目…。

ここで、「製図法に従う」の項目がベテラン以外では4.0未満と意外に低スコアだったので、前回、(5)現物からの作図で、現物からの作図が『頻繁にある』層(=機械分野の作図を頻繁にしていると考えられる層。以下『現物頻繁』層といいます)の結果も調べてみました。

5-6

ご覧のように、『現物頻繁』層では「発明の内容を的確に表す」と「図内容の分かりやすさ」だけでなく、「図面の見た目上の美しさ」も満点スコア(平均5)でした。
さらに、「製図法に従う」と「丁寧に描く」も非常に高いスコアとなっています(平均4.6)。
前回の(5)「図面を描く際に何を重要視しているか」で見たように、『現物頻繁』層は、正確に作図する意識が高い、あるいは正確な作図が要請される環境にいるため、製図法に従う意識も高いようです。
一方で、「下図に忠実に描く」(平均3.4)のスコアはどちらかというと低めです。
これも、下図がいい加減だと判断すれば下図の修正を辞さない(=大きな修正を加えてでも正確な図面を描く)ということが考えられますね。
ここでも『現物頻繁』層の、正確性に重きを置いた品質重視の姿勢が垣間見えておもしろいですね。
近頃、現物から図面を起す機会が増えてきたという方や、物の形状や構造に関する図面の依頼が多くなってきたという方は、上記の点を参考にしてみると図面の評価が上がるのではないでしょうか。

と、そんなところで、今回のご報告は終わりとします。
次回は、特許図面作成者の皆さんが普段どのような考えで図面を作成しているのかを探る、意識調査についてご報告させていただきます!

なお、今回のアンケートに関して、ご感想やご意見などがありましたら、お気軽にコメント欄にお寄せください。
どうぞよろしくお願いいたします。

【特許図面の作成に関するアンケート】結果のご報告〔2〕

先月から募集していた『特許図面の作成に関するアンケート』、前回から順次結果をご報告させていただいています。
今回のテーマは、3D CADと、現物からの作図についてです。

(3)3D CAD(つづき)
次に、3D CAD使用者に、使用している3D CADを聞いてみました(グラフ3-5)。

3-5

最も多かったのが、Design Spark Mechanical(デザインスパークメカニカル)です。
Design Spark Mechanical(デザインスパークメカニカル)は、粘土をこねるように感覚的なモデリングが特徴的な、無償の3D CAD。
3Dのミラーコピーができない、ロフトなど複雑なソリッドモデリングは苦手、断面図は2D図面に出力できないなどなど、無償なので「うーん」な点ももちろんありますが、それを補って余りある使いやすさと分かりやすさ。
わたしの知人は、ことあるごとに「デザインスパークメカニカルに慣れると、もう他の3D CADを使いたくなくなる」と言っています。
これにはわたしも同感。
「粘土をこねるように扱える」ってほかの3D CADの謳い文句でも見かけたことがありますが、使ってみるとデザインスパークメカニカルの方がしっくりくる!
ただ残念なのは、扱えるファイル形式が少なく、特にSTEPファイルが読み取り専用で編集はできないことでしょうか(ただし、2D図面を出力することは可能です。また、STEPファイルとIGESファイルの編集が可能になる拡張モジュールも販売されています)。

二位のFree CAD(フリーキャド)は、オープンソースの無償3D CADです。
様々な用途に特化したワークベンチを使い分けるのが特徴で、無償にしては高度かつ多種多様な機能を備えています。
しかし、その分ユーザーインターフェースが複雑になっていて、慣れるまでには少し時間がかかるかもしれません。
また、IGESやSTEPのほか、STLやOBJなど、多数のファイル形式をサポートしているのも大きな特長です。
先ほどのデザインスパークメカニカルでは編集できないSTEPファイルの場合、わたしはこちらのフリーキャドを利用しています。

次いで、Solid Works(ソリッドワークス)、Inbentor(インベンター)と、今度は有償の3D CADがつづきます。その他としては、Sketch Up(スケッチアップ)、Creo Elements/Direct Modeling Express(クレオエレメンツ)、Fusion 360(フュージョンスリーシックスティ)などが挙がりました。
一方、「使用したことはないが、今後使用の予定がある」と回答された方が、今後使用を予定している3D CADとしては、Free CAD(フリーキャド)やRhinoceros(ライノセラス)が挙がっていました。
今後、特許図面作成に3D CADを使用したいと考える方は、先ほどの3D CAD使用者のグラフに挙がったソフトも参考にご検討されてみるのも良いかと思います。

興味深かったのは、3D CADを使用している方の半数以上(67%)が、複数の3D CADを併用している、ということです。
また、複数の3D CADを併用している方のうち、「有償の3D CADがある環境でも無償の3D CADを併用している」というケースが56%もありました。
これには、「一方の3D CADでできないことを他方の3D CADで補うため」や「多様なファイル形式に対応するため」などの理由が考えられますね。

(4)現物からの作図
次に、クライアントから受け取った現物(実際の発明品や、それに近い形状/構造の物など)から図面を起すことがあるか否かを質問しました(グラフ4-1)。
ほとんどの方が、受け取った現物から作図した経験があることが分かります。

4-1

では、どのような方法を用いて現物から作図をしているのでしょうか。
「写真を撮ってトレースする」、
「寸法を測って寸法通りに作図する」、
「寸法を測って3Dモデリングし、図面を出力する」、
「写真は撮らず、寸法を測らずに、見た目をスケッチし図面化する」
という4つの方法について、どれくらいの頻度で行うか尋ねてみました。

図面の正確性を重視する場合、「寸法を測って3Dモデリングし、図面を出力する」や「寸法を測って寸法通りに作図する」の頻度が高くなると思います。(ただし、3Dモデリングするには、3D CADが必要になります。)
「写真を撮ってトレースする」は、寸法値を測りにくいもの(例えば、複雑なRを持つペットボトルなど)を描く場合を除いて、どちらかといえば正確性よりも時間短縮を図る場合にとる手段といえます。
「写真は撮らず、寸法を測らずに、見た目をスケッチし図面化する」は、美術的なデッサンの手法としては一般的ですが、やはり図面化の手段としては正確性が低く、時間短縮をより重視した方法といえます。

4-2

グラフ4-2は、1が最も低頻度で4が最も高頻度を表しています。
つまり、全体の平均では、「写真を撮ってトレースする」頻度が最も高く(平均3.0)、「寸法を測って寸法通りに作図する」頻度がそれに次いで高い(平均2.5)ことになります。「寸法を測って3Dモデリングし、図面を出力する」、「写真は撮らず、寸法を測らずに、見た目をスケッチし図面化する」の頻度は低く、それぞれ平均1.7でした。
全体としては、正確性も時間短縮も「ほどほどに重視している」という印象ですね。歯切れの悪い表現ですが。
「寸法を測って3Dモデリングし、図面を出力する」に関しては、全体の3D CAD使用率が45%であり、かつ、3D CAD使用者のうち自分で一から3Dモデリングを行う方が63%という状況を考えると、妥当な数字です。

ここで、『ベテラン+中堅』層と、『若手+新人』層で、作図の仕方に違いがあるか、見てみます。

4-3-4

『若手+新人』層と比較すると、『ベテラン+中堅』層では、「寸法を測って寸法通りに作図する」頻度が上昇していることが分かります。
『ベテラン+中堅』層の方が正確性を意識している、というところでしょうか。

では、今度は、現物からの作図が『頻繁にある』と回答した層と、『ときどきある』と回答した層を比較してみます。

4-5-6

今度ははっきりとした違いがグラフに表れています。
『ときどきある』層は、先ほどの『若手+新人』層と同じように、「写真を撮ってトレースする」頻度が高めで、「寸法を測って寸法通りに作図する」頻度は低くなっています。
一方、『頻繁にある』層では、「写真を撮ってトレースする」頻度も高め(平均3.2)ですが、それ以上に「寸法を測って寸法通りに作図する」頻度が他に比べて非常に高くなっている(平均3.6)ことが分かります。
その一方で、「見た目をスケッチし図面化する」は平均1.4と他より低いことがわかります。
また、「寸法を測って3Dモデリングし、図面を出力する」も平均2.0と、他と比べて少々高くなっています。
これらを総合すると、現物からの作図が『頻繁にある』層は、正確に作図する意識が高い、あるいは正確な作図が要請される環境にいる、といえます。

基本的に、現物から図面を描く場合、その発明はほとんどが機械系に属する発明(=物の形状や構造に関する発明)といえると思います(もちろん、例外もあると思いますが)。
一月の特許図面セミナーでも少しお話しましたが、機械分野は図面の重要性が他の分野と比較して圧倒的に高いです。
なぜかというと、機械分野の発明は技術的特徴を視覚的に表現できるため、図面が明細書を補う度合いが非常に高いからです。
つまり、現物からの作図を頻繁に行う環境とは、機械分野の発明が高頻度に発生する環境といえますので、そもそも図面の正確性が高く要請されており、寸法を計測して描く正確な作図が増えるのではないかと推測されます。
同じ特許図面制作の現場でも、これだけの違いが現れるとはおもしろいですね。


さて、そんなところで、今回のご報告は終わりとします。
次回は、図面を描く際に重要視していることなどについてご報告させていただきます!

なお、今回のアンケートに関して、ご感想やご意見などがありましたら、お気軽にコメント欄にお寄せください。
どうぞよろしくお願いいたします。

【特許図面の作成に関するアンケート】結果のご報告〔1〕

先月から募集していた『特許図面の作成に関するアンケート』、多肢にわたる質問だったにも関わらず、多くの方々から回答をいただくことができました!
皆さまのご理解とご協力に、厚く御礼申し上げます。
では、アンケート結果についてご報告します。

(1)勤務先とキャリア

1-1


まずは、アンケートにご回答いただいた方の勤務先の内訳です(グラフ1-1)。
特許事務所勤務が六割程度、次いで、フリーランス、図面制作会社、その他と続きます。その他の回答には、メーカーや翻訳会社というご回答がありました。

1-2


さらに、どのくらいの期間、特許図面作成に携わっているかについて質問しました(グラフ1-2)。
パッと見ではキャリア10〜20年未満や20年以上の層が厚く見えますが、10年単位で区切るとキャリア0〜10年の層の回答者の方が最も多くなっています。
結果として、経験の浅い方から経験豊富な方まで大きく偏ることなくアンケートにご参加いただくことができました。
JAVCのサイトやブログを見てアンケートに参加された方が多いことを考えると、新人からベテランまで様々なキャリアの方がJAVCの情報を収集しているといえます。

なお、今回のアンケートでは、キャリアによってどのように行動や考え方が変わるのかということを探るために、便宜的に、キャリアが「一年未満」と「一年以上三年未満」と回答された方を『新人』、「三年以上五年未満」と「五年以上十年未満」と回答された方を『若手』、「十年以上二十年未満」と回答された方を『中堅』、「二十年以上」と回答された方を『ベテラン』と区分して、統計をとっていこうと思います。
※新人や若手などという言葉はそれとなく年齢を匂わせる言葉ですが、年齢とは関係なく(今回のアンケートでは回答者の年齢は収集していません)あくまでキャリア年数をイメージさせるために便宜的に使っている言葉であることをご了承ください。

(2)作図ソフト

2-1


メインの作図ソフトは、グラフ2-1に示すように、イラストレーター(アドビシステムズ)が他を圧倒して堂々の一位でした。
すべてのキャリア層で過半数を超えていて、特に『新人』層では使用率100%であり、特許図面業界を席巻しているといっても過言ではありません。
次いで二位が、オートCAD(オートデスク)。
さらに、その他の少数意見として、ビジオ(マイクロソフト)、ベクターワークス(ベクターワークス)、BVファイル(ビッグバン)などが挙がりました。

2-2


メイン以外の作図ソフトについてもお尋ねしました(グラフ2-2)。
ここでは、オートCADが最も多く、次いでビジオ、イラストレーターという順位です。
このほか、少数意見として、花子(ジャストシステム)のほか、ドラフトサイト(ダッソーシステムズ)、オープンオフィスが挙がりました。
個人的にとても面白かったのは、ビジオの人気が意外と根強い、という点です(^^)。
大人気というわけでもなく、とても地味ですが、それでもずーっと一定の人気を保っているビジオ。なんだか映画の名脇役みたいな存在ですね^^

(3)3D CAD
次に、3D CADの使用状況についても質問してみました(グラフ3-1)。
結果は、なんと真っ二つ。全体だと、使用していない派が、使用している派をほんの少し上回っています。

3-1

3-2


さらに詳しく内訳を見てみましょう(グラフ3-2)。
最も多かった回答は、「使用したことはなく、今後も使用する予定はない(39%)」でした。
わたしもクライアントから3Dデータが送られてくるようになってやっと3D CADを使う必要性を感じたことを考えると、まだまだ必要はないと感じる環境が多いのでしょう。
ただ「使用したことはないが、今後使用の予定がある」という回答と「使用している」という回答を合わせれば、過半数を超える61%になり、今後、特許図面作成者の間でさらに3D CADが普及していく予感もあります。
今後、どのように環境が変わっていくかが鍵となりそうです。

キャリア別にも見てみましょう(グラフ3-3)。

3-3


キャリア別に比較してみると、『中堅』層に突出して3D CADの使用者が多いことが分かります。
他の層では3D CADの使用率は20〜50%程度であるのに対し、『中堅』層では使用率が80%を超えており、かつ、高頻度で3D CADを使っているのはこの『中堅』層にしかおらず、さらに、『中堅』層の3D CAD使用者の半数以上が「頻繁に使用している」と回答しています。
どうしてこのような差が付くのか、はっきりとしたことは分かりませんが、『中堅』層は、仕事に役立つものを積極的に取り入れる傾向があるようです。
下のグラフ3-4は、「テクニカルイラストレーションの技法など、仕事に役立つものは積極的に取り入れる」という設問に対し、普段の行動や考えにどれほど当てはまるかをご回答いただいたグラフですが、「当てはまる」という回答が『中堅』層では群を抜いて高いことが分かります。

3-4


さてさて、先が長いので、今回のご報告はここまでとします。
次回は、使用している3D CADソフト名や、現物からどのように作図をするかについてなどをご報告させていただきます!

なお、今回のアンケートに関して、ご感想やご意見などがありましたら、お気軽にコメント欄にお寄せください。
ではまた次回!

「写真トレースのための透視図入門」へのご参加ありがとうございました

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先週末、「写真トレースのための透視図入門」を開催しました。
世の中はお盆休み、かつ猛暑(そして、ゲリラ豪雨でもきそうな空の気配)という、決して好条件とはいえない中でしたが、
たくさんの方に足を運んでいただきました。本当にありがとうございました。

セミナーの今回のテーマは、「透視図」です。

実は現在、JAVCでは、
透視投影図についてちょっとしたプロジェクトが進行しているのですが、
そのプロジェクトの件で、JAVC透視投影図班に応援を頼まれたために、
今回、わたしは透視投影図についてそこそこ予習をした上でセミナーに臨んだわけです。

が…、やっぱりむずかしい!
脳みそが捻転するかと思うくらいむずかしい!! キィーーッ!

等角投影図と比べると、透視投影図の理論というのは、(わたしにとっては)非常に複雑怪奇。
例えば「消失点」や「対角消失点」を機械的に求めて、簡単な透視図なら描くことはできるんですが、
「どうしてこのような描き方で描くことができるのか」というのが、どこまでも腑に落ちないんですよね。
透視図の世界というのは、感覚的な理解を拒む世界、とでも言いましょうか、「なんとなく」では絶対に分からない数学の城砦…という印象を受けます。

とはいえ、
理解がむずかしくても「教わった通りの方法で描けばできる」というのが透視図のミソで、
例えば、今回のテキストにあった、
既存の(三点透視の)写真などから正投影図を描く、という手法なんて、
今後、仕事でも(例えば、超適当に撮られた意匠写真を、正投影図にするような場合に)使えるんじゃないかと踏んでいます(四角っぽい形ならば…かな)。

セミナー後の懇親会のときに、今回のセミナーの講師にお話を伺ってビックリしたのは、
元々透視図について学んだことはなく、仕事で実際に描いているうちに、自然に透視図を理解して、自然に描いていた、という点です。
なんというか、天才肌ってこういうことをいうんですね。


さて、JAVC特許図面班も、透視投影図班に負けないようがんばらなくては。
アンケートといいセミナーといい、このところひとりで特許図面みこしをかついでワッショイしているわたくしですが、
最近は、少しずつ、心強い仲間ができてきたような…(感謝)。


※おまけ※ 特許図面の作成に関するアンケート、まだやってまーす♪(8/24まで)

アンケートに回答する

普段から特許図面の作成に携わる方、ぜひ、ご協力をお願いします♪



テクニカルイラストレーション技能検定 3級の問題について

今回はテクニカルイラストレーション技能検定の3級の問題について紹介します。


3級が一番初級レベルの試験になります。
04_3級模擬課題---コピー-1
3級の課題図の例 ※数値は削除しています

作業時間:2時間
説明:第三角法で描かれた課題図から、等角投影図(等測投影図)で、立体外観図(姿図)を作成する。


05_3級模擬課題---コピー-3
解答例


試験では、100点を万点として、60点以上とる必要があります。すべて間違いなく描き切らなくてはいけないというわけではありません。

【作図の注意点】
すべての級について、共通することですが。図を指示された向きで描かないと、すべて描けていても、一発で失格になってしまいます。

また、等測図、等測投影図を間違えて描いてしまうと、これまたすべて描けていても一発で失格になってしまいます。



3級の問題は、立体図の基本が詰まっています。基本とちょっとの応用だけで対応できる内容になっています。立方体、円柱、あと球をしっかり理解できていれば、大部分を描くことができます。

kihonn




上記の基本を理解できていれば、それらを少し応用すれば、3級で出題される要素はすべて描けます。
kihonn2



試験問題は、これらの組み合わせです。しっかり課題図を読んで、ゆっくりでも作図ができれば、あともう少しです。同じ模擬問題でもいいので、何度も描いていれば自然と作図スピードが上がってきます。

今後ブログで、1級、2級についても紹介したいと思います。


細かい注意点まで、ブログで説明するのには、限界がありますので、以下のセミナーにご参加ください。
【テクニカルイラストレーション技能検定試験 受験対策セミナー(東京開催)】
日程:2018年9月8日(土) 13:00-17:00
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター 東京都渋谷区代々木神園町3-1
http://www.javc.gr.jp/katsudou/180908.html
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