1月20日(土)、特許図面作成講座(初級編)に参加しました。

今回のセミナーは、特許図面作成の具体的な作図方法を学ぶものではなく、特許図面作成に携わる人が、まずは知っておくべき特許図面の基本を学ぶことができる内容でした。


このセミナーの目標として掲げられたのが、「脱トレーサー!!」その要点は以下の二点。

☆(1)依頼された図面が何を伝えようとしているのか、読み取れるようになる!(依頼図面から発明のポイントをできるだけ理解する)

☆(2)発明のポイントを念頭に置いて、具体的な指示がなくても図面を描けるようになる!

セミナーでは、この目標を達成するために必要な事項がしっかり盛り込まれていたと思います。また、特許図面の大事さや、図面品質の向上についても語られ、とても啓蒙的なセミナーであったと思います。


セミナーでは、本当に学ぶことが多かったです。全部は紹介できませんが、一例として「図面から明細書の流れを読む」という部分では、図面を漠然と見るのではなく、図面のスポットライトは、どこに当たっているのか、構成、動作、作用など、ポイントを踏まえて図面を見ることで、明細書が無くても、発明のポイント・明細書のストーリーを感じ取れることがわかりました。参加された方は、きっと以前よりも図面を深く読む意識がついたのではないかと思います。


セミナーの締めくくりには、クリップを例にして実習が行われました。

@IMG_2891
このクリップを特許出願するには、どのような図面必要なのか、ラフなスケッチでよいから、発明のポイントが伝わる図面を描いてみようという内容です。


こちらは、参加者の図面の一例です。IMG_2890
これを描いた方は、特許図面の大ベテランの方です。はじめての方は、ここまで書けなくても心配ありません。


特許図面の座学の後に、仕上げとしての実習で、より身についたと思います。とても良い内容のセミナーでしたので、特許図面作成の初級者には、是非ともおすすめしたいと思いました。




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特許図面を描く上で身に着けるべきスキルは多々あります。まずは特許法の基礎知識、機械製図・テクニカルイラストレーションの知識、作図ソフトのスキル等などです。特許図面を学ぶといっても、簡単にひとくくりにはできません。そこが”正しい”特許図面を教える難しさであり、特許図面を体系的に学べるセミナーが無い大きな理由だと思います。

日本ビジュアルコミュニケーション協会は、テクニカルイラストレーション・機械製図は本業です。今回の「特許図面作成講座(初級編)」を一番最初の足掛かりとして、機械製図・テクニカルイラストレーション、Adobe Illustratorの操作など特許図面を体系的に指導するプログラムを提供できる資質はあると思います。今回のセミナーを受けて、特許図面セミナーのプログラムが組めるのではないかなぁ、と個人的に思いました。ちょっと考えてみようかと思います。
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