開催から三週間も経ってこの記事を上げるのも何なんですが…、前回、4/7に開催された「特許図面レベルアップセミナー」についてです。
今さらかい。
いや、JAVCブログをどうこうする暇がないというある人の悲鳴(笑)をツイッターで目撃したのと、こちらはたまたま暇になったもので、まあ言うなれば援軍です、援軍。

ともかく、大変ありがたいことに、「特許図面レベルアップセミナー」は大盛況のうちに終了しました。
今回のセミナーの内容は、現実の特許図面作成実務そのもので、
イラストレーターの使い方といい、効率のいい図面の描き方といい、非常に参考になったのではないでしょうか。
講師Tさんの、超・鬼速の作図(とりあえず、たいていの受講者を「今、何が起きた?」とポカーン状態にさせるのが毎年恒例)をみて、
普段、主にツールパレットをぽちぽちして描いている方は、「ショートカットキーだのスクリプトだのを使うと、ここまで速くなるんかい!?」という発見があったかと思います。
ただ、セミナー後半のテクニカルイラストの実践となると、ポカーンを通り越してとてつもない静寂が生まれていましたね(笑)。

「 シ ー ン 」

それはもう、こわいくらいの静けさ(笑)。

寸法の記載された三面図などから作成する立体図(斜視図)のことを「テクニカルイラスト」といいますが、特許図面描きというのは、数値を入力して図面を描く機会が基本的にありませんから、この静寂の意味もよく分かります。
もしかすると、線を引くときに数値(直線の長さ寸法)を入れたことは初めて、という方もいらっしゃったんじゃないでしょうか(そもそも数値入力で線を引く機能がイラレにあったことさえ知らなかった、という方もいたりして)。

あのとき、
「いやー、特許図面はさあ、数値なんか入れて描いたりしないから、この勉強はする必要ないかな〜」
と、思ったあなた!
特に、
「アイソメ? んなもん三面図描いて、アクションで変形してから組み合わればいいじゃん〜、わざわざ描かなくても〜」
と、思ったそこのあなた!

実は、わたしもそんなふうに思って、話をテキトーに聞き流した経験がありますが(笑)、
テクニカルイラスト流の描き方を知ってしまうと、それがまったくの間違いだったことがはっきりと分かります。
なんでかって言うと、数値入力がいらない場面でも、原理や考え方を知っておくことで、作図効率は圧倒的にスピードアップするからです。そして修正対応もスムーズ。
これほんと。いや、まじでまじで。

ちなみに、当日、皆さんの様子を見ていてわたしがとても気になったところは、
数値入力で図面作成する機会があまりにもないため、イラストレーター上でどの方向が0度になるのか、みんなピンときていないんじゃないか!?という点です。

TI_イラレ角度


上図の、赤い線で描かれているのがいわゆる「アイソメ角度」。矢印の先にある角度が、イラレ上で入力すべき数値です(*の中心が線の始点になると思ってください)。
講師のTさんはスイスイと角度入力してましたね。
慣れるまではむずかしく感じるかもしれませんが、一度慣れてしまえばアクション等で角度を決定するよりも、かなり感覚的かつスピーディに描けるようになります。

そうか、そのテクニカルイラストとやらはなかなか面白そうじゃないか、もっと詳しい内容が知りたいぞ、と思われた方には良いお知らせ。
JAVCでは、6,7月に、テクニカルイラストレーションの入門セミナーが、二つもラインナップされています。
6/16に開催される「テクニカルイラストレーション入門講座(手書き篇)」は、
テクニカルイラストの超・入門編で、まずは手描きで描いてみることでテクニカルイラストの原理を学ぼうというセミナーです。
また、7/7の「Adobe Illustratorで描くテクニカルイラストレーション入門」では、Adobeイラストレーターを使ってテクニカルイラストを描く場合の描き方やコツなどを学ぶことができます(こちらの講師は、今回の講師と同じ方、イラレの鬼・Tさんですよ〜)。
それから、この二つの講座は、講座内でも説明があった「テクニカルイラストレーション技能士」に興味を持った方が、最初に学んでみるスタートアップ講座としても最適です。
興味のある方はぜひぜひ、いらしてみてください。

それでは、また次回皆さんにお会いするのを楽しみしています!